EMCとは?基本的な知識と重要性について解説

EMCという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?エンジニアは聞いたことがあるという人も多いと思いますが、一般的にはあまり聞きなれない言葉かもしれません。ここでは、EMCとはそもそもどういったものなのか、重要性について解説するとともに、EMC対策を行うエンジニアの今後の展望について解説をしていきます。

EMCとは?

EMCは、「Electromagnetic Compatibility」の頭文字をとっており、意味は「電磁両立性」となります。

私たちはさまざまな電子機器を使っていますが、それぞれの電子機器には電磁波が発生しています。電磁両立性が何かというと、電子機器が発生させる電磁波について、周囲の機器に対して影響を与えないようにすること、また他から電磁波の影響は受けずに正常に動作することをいいます。

ではなぜ、EMCが求められているのかということについてです。私たちが使用する機器は、基本的にEMC対策がされている状態で販売されています。ただ、それでも使用する条件によって、電磁波の影響を受けてノイズの発生が出てしまうケースがあるのです。

具体的な例では、電子レンジを使用している際に、パソコンをインターネットに繋いでいた場合、インターネットの接続不良が起きたり、テレビを見ている時にヘアドライヤーを使うと、画面や音が乱れてしまったりします。

このような小さなトラブルでは、あまり大きな影響はないかもしれませんが、今後自動運転などの技術が進み実用化となってくると、小さなトラブルでは済まされない事態が起きてしまうことが懸念されます。

EMC対策を行うエンジニアの今後の展望

EMC対策を行うエンジニアの今後の展望についてみていきましょう。EMC対策が行えるエンジニアは今後活躍の場はますます広がっていくと予想されています。

近年発売される電子機器の製品には、幅広く通信機能が備わったものが増えており、電磁波の種類も多様化している傾向にあります。

現状のEMC対策では、ノイズの除去のために、設計の段階においてシールド材で覆うといった対策を行っています。EMCの試験を行う際に、ノイズの原因をしっかりと把握し、どの部品を使えば解消するかなど、見極める力がエンジニアには必要となってきます。

まとめ

ここまで、EMCに焦点を当て解説をしてきました。EMC対策を行うことができるエンジニアは、今後も活躍の場が広く用意されています。これからエンジニアとして活躍したいと考えている人にとって、EMCの技術の習得は欠かせないものになっていくでしょう。